京本大我というおとこ。
ヒマナンデス。ヒマ岡。やることナシ岡。よし、ブログ書こう。嵐にしやがれにセクゾちゃん出るまで書こう。ラストコップは3話分くらい撮り溜めてるから干す。窪田きゅん待っててね後で見るからね。
先日更新した記事でじゅったんと付き合ったら?という題でかいたのですが意外とよい反応を頂きまして…
よし、他メンも書こう。善は急げ。(?)今日はきょもたん編で行こうかな!
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「…うわぁ…」
「そこまで来ると逆に尊敬の域だわ」
「逆にね!」
今日は期末テストの返却日。私と6人はそれぞれ返却された解答用紙を見せ合う。気心の知れた関係だ、点数が見られようがどうってことはない。が…
「赤点て、何点以下…?」
「29点から」
「俺の英語の点数は…?」
「12点」
きょもたんの点数が100点中12点中という逆に奇跡じゃね?というものだった。天然とかいう言葉では逃げられない。
「ええぇえええ~~~…俺補習~~~?やだ~~~!」
「いや、補習はないよね?ただ追試があるだけで」
「自分で勉強して追試ってこと?え~~~教えてよ~~~!」
「どっちだよww」
さすがSixTONESの「姫」。発言が天然かつ不思議かつわがまま。そこが彼の長所でもあるのだが。それに、私は彼のそんなところを好きになった。
すると、慎太郎が「ある提案」をする。
「英語の点数一番高いやつが教えてやれよ」
「おー、それいいな。楽じゃん。連絡取りながらいつでもできるし」
「みんな何点だったわけ?」
それぞれが英語の点数を口にする。55点、42点、63点、40点、39点、言わずもがな12点、そして私は…
「95点」
「「ええぇ?!」」
そう、私の唯一の取り柄は英語が得意なこと。英検だって持っている(それ以外は赤点回避に必死)
「やば。外人じゃん」
「ていうかジェシー何点だったの?」
「40点ですが何か?」
「おいハーフ」
「生まれも育ちも東京ですが何か?」
「…はいOKでーす」
そんなこんなで、ハーフくんを差し置いて(?)私がきょもたんの補習係に任命されたのであった。
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「でね、ここが主格だから…」
「え、シュカク?シュカクって何?」
「もー、さっき教えたじゃん!」
放課後はもっぱら教室で居残り補習。きょもたんの可愛いほどに小さい脳みそに高校英語の知識を叩き込んでいる。今日は追試前の補習最終日。追い込みだ。
「これで追試受かるのかなぁ~…」
「俺の代わりに受けてよ~」
「そんなこと言ってる暇あったら問3解いて」
「ハイスイマセン」
グラウンドの部活動の声と彼のシャーペンの音、時計の秒針の音だけが、二人の間に流れる。今日で終わりか…そんなことを思ってしまった。すると、きょもたんが口を開く。
「…ねぇ」
「…何?」
「お前ってさ、樹のこと、好きなの?」
唐突で素っ頓狂な質問に、私は声も出ない。
「……え」
「あ、図星?いや、樹といるときめっちゃ楽しそうだな~て感じるから…」
確かに私は樹と仲がいい。家が近いということもあって、樹とは6人の中で一番縁が深いと思う。でも、そんなことはなくて。私の想っている人は、今目の前で勉強をしてるわけで。樹が好きだと思われてるということは、私はきょもたんの恋愛対象外なんだな、と思い知らされた。
「ち、がうよ。樹は家が近いしよくフザケてちょっかい出してくるだけだから…」
「ふーん、そっか」
「…そういう大我は、好きな人、いないの?」
思わず聞いてしまった。自分以外の名前が出てきたときに耐えられないと分かっていながらも、バレないように会話を続けようとして聞いてしまった。
「いるよ。」
我慢しろ、私。そう言い聞かせた。耐えろ、泣くな。分かっていたくせに。自分が眼中にないことくらい、分かっていたのに。
「そ、か…」
「…ちょっと雑談しすぎたね、また教えて?」
私の気持ちを知ることもなく、きょもたんは補習を続けようとする。それでいい。知らなくていい。私の気持ちを知ることで、いつもの日常を壊したくない。これが「正解」。気を取り直して、補習を続けることにした。
「どこ?なんでも聞いて?」
「発音が分からなくて。読みたくても読めない」
「じゃあ読んでほしいの指差して?」
発音が知りたいというきょもたん。そして机に広がる英語のワークを指指していく。
「これ」
「"I"…?アイ…」
「……これ」
「…ラブ」
期待なんかしてはいけない。この流れ、別に変じゃない。読めない単語なんだ。これは勉強。私は後々のショックを少なくするため自分自身に言い聞かせた。期待するな。
私は忘れていた。いい意味でも悪い意味でも「期待を裏切る」それが彼だった。
「…これ」
「………ユ」
最後の単語は、発音できなかった。発音したくても、口が塞がれてしまったのだから。
「たいが…」
「よく読めました。ふふっ」
いたずらっ子のような笑顔に、何も言えなくなってしまった。私は長い間6人の、きょもたんのそばにいながら気付いていなかった。知らぬ間に彼は、姫ではなくなっていたのだった。
「…I love youの意味、分かってんの…」
「んー?さぁねー」
前言撤回、いたずらっ子ではない。小悪魔だ。
「の、飲み物買ってくるっ」
「Immature love says:“I love you because I need you.”Mature love says:“I need you because I love you.”」
恥ずかしくなっていたたまれなくなって、教室を去ろうとした時だった。凛とした彼の声が、教室に響いた。それは、英語のテストで12点を取った人の発音とは思えないほど流暢で、きれいな英語だった。
「なんて、言ったの…?」
そういうと目の前の小悪魔は私の後頭部に手を当て引き寄せ、耳元で囁いたのだった。きっと私は、人生で一番耳を赤くして、人生で一番鼓動が早くなった。
「『未熟な愛は言う、"愛してるよ、君が必要だから"と。成熟した愛は言う、"君が必要だよ、愛してるから"と。』」
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きょもたんの最後の英語はドイツの社会心理学者、精神分析学者、哲学研究者であった「エーリヒ・フロム」の名言から抜粋させて頂きました!
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オトコなきょもたん:D