ほっくんは素直じゃない。
何で日曜日ってこんなに暇なの?え、何で?何で暇なの?スク革まで暇なのでまた更新してしまうのであった…
今まで樹ときょもたんとの恋愛妄想をガーーーっと書いてましたが、このまま6人分書きたくなったので書きます。暇だから。え?暇だから(5回目の「暇」)
今日はほっくんだよ!ほくほく北斗!そして今回は私なんかのクソみたいなシチュではなくお題配布サイトからヒントを得ようと思います(他力本願)
今回お借りしたのは「確かに恋だった」様です!
確かに恋だった[お題配布サイト]
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「樹!私のヘアピン勝手に使わないでっていつも言ってるじゃん!」
「いちいちうるせーなヘアピンの1本や2本ケチってんじゃねぇよブス」
「はぁ!?」
変わらない日常。
「おい樹、ブスじゃねぇだろ!クソブス(笑)」
「慎太郎ぶっ飛ばすよ?」
いつもと同じ。何も変わらない。
変わっていたのは、彼の心だったことに、私は気づくわけもなかった。
「一緒に帰ろ」
授業が終わった放課後、私に声をかけてきたのは同じクラスの幼馴染ほっくんこと松村北斗。…私の彼氏でもある。付き合ってもう3ヶ月になる。告白したのはほっくんからだった。ずっと想いを寄せていた私からしたら嘘のような夢のようなことだった。もちろん答えは即答でOK。
「うん!あ、ちょっと待ってて?樹にノート返してもらってくる!」
「…分かった」
授業は睡眠時間だと思っている樹に貸したノートを返してもらうために、彼の席へ向かう。彼はバスケ部の美勇人とギャーギャーと騒いでいる。うるさい。
「樹、化学のノート返して。」
「あーはいはい、俺のよだれ付きのレアノートね」
「ちょ、え?何してくれてんの?」
「きゃはははは!樹さいてー!」
「いやいや美勇人くんからも言ってよ!おかしくない?人から借りたノートによだれたらすんだよ!?」
「んだよ、嬉しいくせに…」
「何その流し目。かっこよくないから。」
2人のノリに流されて、思わず私もギャーギャーと騒いでしまった。と、そこへ…
「ねぇ、帰ろ。樹、俺の、返してくれる?」
「あー彼氏さんの登場ー!ごめんごめん、返すよおブスちゃん」
「うるさいガリガリ、骨だけになちゃえバカ」
憎まれ口を叩きながら、樹と美勇人に挨拶をして北斗ともに教室を去る。
「ごめんね待たせて…樹が中々ノート返してくれなくて…」
「いや、大丈夫。樹だもんな」
「うん、そう。樹だもんね(笑)」
クスクスと2人で笑いながら帰路につく。昨日のテレビ番組の話や今日の授業で慎太郎が居眠りして当てられた話、ジェシーと大我が歌がうまい話、優吾が最近おじいちゃん化してるよねという話…たくさん話しても話尽きない。北斗は、うんうんとずっと話を聞いていてくれるから、安心感がある。
「そういえばほっくんはさ、」
「何?」
急だった。本当に急だった。さっきまで優しい顔で私の話を聞いていてくれていたのに、急に素っ気なくなってしまった北斗。どうしたのだろうか。
「え、っと…もうすぐクリスマスだね、って…」
「うん」
どうしよう、何で?理由が思い浮かばない。楽しい話題にしよう。食いついてくれるような話題に。そう思ってみんなの話題を出すことにした。
「じぇ、ジェシーはクリスマスどうするのかな?きっとアメリカンなんだろうな~」
「だろうね」
「っ、た、いがは…すごい高級そうだよね…おぼっちゃまって感じだし…」
「慎太郎は…たくさん、たべるんだろうな…」
「だね。」
離れていく。歩く距離も、心の距離も。近づこうとしているはずなのに、どんどん離れていく。私は思わず立ち止まってしまった。どうにか、涙は我慢できた。
「…どうしたの?」
振り向くこともしないで、声をかける北斗。もう、目を見ることすらしてくれなくなった。
「ほっくん、私の事、嫌いになった?」
振り絞って出した声。出した言葉。やっと、北斗は振り向いてくれた。こんな悲しい言葉で振り返ってくれるなんて、なんて皮肉なんだろう。
「…なってないよ。」
「嘘、じゃあなんでそんなに冷たいの?ほっくんは昔から優しくて私のことを守ってくれていつでも…」
「もうやめて」
氷のような、冷たい声だった。心臓が、一気に掴まれたようだった。
「…なんで…」
思わず駆け寄ってしまった。あしらわれるかもしれない、邪険にされるかもしれない、けど真相を知りたい気持ちは抑えることができなかった。私は北斗の顔を覗き込んだ。そこには、顔を歪めながらも、微かに頬を赤く染めた北斗の顔があった。
「ほっくん…顔、赤いよ?」
「…るさい」
益々頬を染める北斗。そして、ポツリポツリと話し出した。
「…俺のことも、名前で呼べよ…」
「……………へ?」
あまりにも予想外な言葉に、私は反応が遅くなってしまった。「名前で呼べよ」。それは、おそらく…
「ほっくん、嫉妬してるの?」
「うるさい!悪いかよ!」
その言葉はキツくても、北斗の顔は恥ずかしさを我慢するような顔で、私の不安な気持ちはどんどん無くなっていった。
「もしかして、樹とか慎太郎って呼んでるのが羨ましいとか?」
「…どうせお前のことだから気にしてないし、むしろ気付いてないだろうとは思ってた。昔からほっくんって呼ばれてたし、それでいいと思ってた。でも、なんか他のやつと違うような気がして嫌だった。気付いてないと思うけどっ!」
拗ねた子どものような彼は、その時だけは確実に「ほっくん」だった。それが可愛くて、私はフフッと笑みをこぼしてしまった。
「んだよ、今馬鹿にしただろ。」
「んー?馬鹿になんてしてないよ、北斗。」
さらっと呼んであげてみた。するとどうだろうか。みんなにクールだ大人っぽいだと言われてきた彼の顔は、恥ずかしさと照れに満ちた顔になった。可愛い。
「…馬鹿」
「馬鹿って言ったほうが馬鹿なんだよ?北斗~」
「うるさいっ」
「北斗の方がうるさ」
最後までからかおうと思ったのに。それはできなかった。思い切り北斗に抱きしめられてしまったから。私より背の高い北斗に抱きしめられてしまうと、私の顔は彼の胸元にすっぽりとおさまってしまうのだ。
「…なにすんの、ほくと」
「…お前が悪い。」
「はい…?」
「お前が、お前が急に呼び捨てにしてくるから、俺…」
ツンデレなのか子どもっぽいのか、心が読めない彼。でも、そんな北斗も好きだなぁ、と思うのであった。
「俺の頭ん中、お前ばっかなんだけど」
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ツンデレ最強か!?!?ほくちゃんじゃなくて北斗って呼んで欲しい。素直になれないツンデレ不器用ほくちゃん~(。>﹏<。)今回は友情出演でLove-Tuneの森田美勇人くんに出てもらいました!調べたらメンカラは黄色なんだね!
お題配布サイト様からお借りしたセリフは最後の「頭ん中、お前ばっかなんだけど」でした!