「田中樹」とかいて「りあこい」と読む
タイトル通り。
SixTONES所属の千葉が生んだ爆モテアイドルじゅったんこと田中樹。千葉といえば落花生より田中樹。これテストに出ます。出ません。
Jr.担なら誰しも「田中樹と付き合いたい」と思ったことありますよね?え、ない?え?ありますよね?ありますよね?ありますね?はい、いや無いじゃなくてあるって、ね?はい、ありますね!!!!!(強制)
特に男子高校生の田中樹(17か18)と付き合いたい人生でした………嗚呼……………
ということで「もしも高校生の田中樹と付き合ったら(共演・SixTONES)」ですバーバンッ!!!※セリフは色で区別をお願いします
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私はじゅったん、じぇしたん、きょもたん、北斗、慎太郎、こぉちくんと同じクラスで過ごしています。毎日うるさいです、そしてうるさいです。
「あ〜〜〜〜暑い!!!なんでこんなに暑いの!!!」
「地球温暖化とまれ〜〜!」
「そう思うなら喋らねぇで静かにして二酸化炭素を吐き出さなきゃいいんじゃね」
「もう息すんなよ、な?」
「今死ねって言われた?遠回しに死ねって言われたの?」
「それもまた人生だよ慎太郎〜」
「どんな人生だよ(笑)」
6人が毎日毎日ギャーギャーと楽しい会話を繰り広げています。6人と中学生からの幼馴染の私はそんな彼らのやり取りを見て笑いながらお昼休みを過ごすのが密かな楽しみ。でももっと密かにしているのは
「なぁ〜、お前も暑いと思わね?思うよな?」
「はひ?!」
「はひって(笑)どんなリアクション?(笑)」
じゅったんに、恋心を寄せていること。
誰にも話していない、誰にも話さない、自分だけの秘密。この関係を壊したくないから、ずっとこのままでいたいから、気付かないふりをしているこの気持ち。
「ほらぁ、あいつも暑いって」
「樹、聞いてた?暑すぎて耳溶けたの?」
「脳みそが溶けたんだろ」
「溶けるほどの脳みそあったんだね、樹」
「何?みんな俺に死んでほしいの?友達なのに?え、友達だと思ってるの俺だけ?」
誰かがふざけて誰かがツッコんでみんなで笑って、そんな毎日が私の幸せで。壊したくなくて。だから、だからじゅったんへのこの気持ちは私だけが知っているだけでいい。
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6人と帰っているいつもの放課後。
「なぁ、アイス買いに行かね?コンビニまでひとっ走り」
暑い夏恒例の、アイスをかけたじゃんけん大会の合図。
「お、勝てる気しかしねぇんだけど」
「今日は買った奴の奢りにしね?」
「ひえ〜さすが北斗、リスクがあるほど燃えるタイプ(笑)」
7人分のアイスか…お財布が軽くなるなぁ、なんて思っている間にみんなが気合を入れた眼差しになっていた。
「よーーーーーーーーし!!!勝つぞーーーーーーーー!!!」
「ジェシーうるさい!シャラップ!」
「いくぜー?最初はグー!ジャンケンッ」
「……………嘘でしょ?」
私がグー、みんながパー。7分の1の確率でボロ負けしたのは紛れもなく私だった。本当にお財布が軽くなるとは。
「はいゴチでぇす!」
「いや〜んリッチー♡」
「嘘でしょ〜〜、私のお小遣い〜〜…」
「ごめんな西郷隆盛♡」
悪びれる様子もなく勝利を噛みしめる6人。各々が食べたいアイスを次々と紙に書いていく。
「お前は何買うの?ハーゲンダッツ?」
「そんな高いの買えないよ、誰かさんたちのせいで」
「ヘーソウナンダーザンネンダネー」
「京もっちゃん思ってなさすぎww」
みんなが書き終わったメモを片手にアイスを買いに行くことになった、不幸な私。
「じゃあ、待っててねー」
「よろちくびー」
「下ネタかよ(笑)」
学校から歩いて10分ほどのコンビニへ、私は重い足取りで向かい始めた。
「なんで私が…普通男子が『女子に払わせるのはダメだろ』とか紳士的なこと言ってくれない訳…いやダメだ…あの人たちに紳士を求めてはいけない…」
なんてボヤきながら田舎の道を進んでいると、後ろからふと声がした。
「俺も行くっ」
じゅったんが走って私の元へ来てくれたのだった。汗をかきながら。
「え、樹…ジャンケン勝ったじゃん…」
あの6人の中から誰かが手伝いに駆けつけてくれるとは思いもしなかった私は咄嗟に何も言えなくなってしまう。それに、こんなことを言われてしまった時には、顔を赤くするのは逃れられない。
「女子に払わせるのはダメだろ」
顔が赤くなる。暑さのせいじゃない。ぜんぶ、樹のせい。
「な、に、今更紳士ぶってんの、うける」
「はぁー?素直に喜べよ、バーカ」
そう言って頭をクシャッとして、じゅったんは先へ先へと足を進めて行く。私は、何も言わずにそのあとをついていくしかなかった。
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「美味しい〜〜!生き返る〜〜!」
樹の好意で割り勘にしてくれたおかげでそのまで軽くならなかった財布と5人分のアイスを抱え、高校へ戻る私とじゅったん。
「それ何アイス?」
「んー?キャラメルバニラー」
「はぁ?!そんな美味そうなのあった?!言えよ!」
「いやいやいやいや、樹は最初からモナカ即決だったじゃん!(笑)」
私の食べるキャラメルバニラのアイスを羨ましそうに見つめながらチョコモナカアイスを頬張るじゅったんは、小さな子供のようで、可愛くて、ついつい見とれてしまっていた。
「………何?俺がカッコよすぎるからって見過ぎ、金取るよ」
「は、な、に、バカじゃんっ」
図星をつかれたのを隠しきれず、動揺してしまった。バレたかな…?
「……………ちょーだい」
「は?」
「一口ちょーだいっつってんの、キャラメル」
「ジェシーかよ…」
一口マンのようだと思いながらもキャラメルバニラアイスを差し出した。
差し出したのに。奪われたのは、アイスではなく、私の唇だった。
「…じゅ、り……………」
「気づけよ、ばか。好きでもねぇ奴のために、こんなクソ暑い中アイス買いに来るかよ。」
そう憎まれ口を叩くじゅったんの顔は、夕日よりも赤かった。
このあと、すべてを知っている5人にめちゃくちゃ冷やかされたのは言うまでもない。
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キモすぎて死にたい。
駄作すぎて死にたい。
普通すぎて死にたい。
手首をガッと掴まれてアイス食べられるか迷ったけどやっぱりじゅったんはチューだな、って思ったんだなぁ。もえを。